気持ちが追いつかなくても、そっと動いてみる

「今日は、もうなにもできないな」
そんな日、ありませんか?

頭も体も、重たくて動かない。
やる気も元気も全部どこかへ行ってしまって、
なにをしても空回りしそうで、
何かしなきゃって気持ちだけが宙ぶらりんで残っている。

私には、そういう日がたくさんありました。
多すぎて、もう数え切れません。

ジムに行くのを躊躇った日もある。
SNSに何かを投稿しようとして、手が止まった日もある。
何かしようとするたびに、「今やって意味あるのか?」って、自分にブレーキをかけてしまう。

でも、そんなときでもね、
ほんの少しだけ動いてみると、不思議と少しだけ心がついてくるんです。

たとえば、スマホのメモ帳に「今日もダメだった」ってだけ書いてみるとか、
水を一杯ゆっくり飲んで、ベランダに出て空を見てみるとか、
そんなほんの小さなことでいい。

“ちゃんとやらなきゃ”なんて思わなくていい。
“すごいこと”じゃなくても、ほんの一歩でいい。

気持ちが動かない日って、
本当は、体も心もたくさんがんばってきた証拠なんだと思う。

だから、自分に鞭を打つよりも、
「今日もちゃんと生きてるな」って、そっと認めてあげる時間のほうが大切だったりする。

そして、少しでも動けたなら――
その小さな一歩を、ちゃんと自分で褒めてほしい。

「今日は0.1歩だけど、ちゃんと前に進んだぞ」って。

私は、自分がそうしてきたから今ここにいる。
それが積み重なって、いつのまにか“生きてる”になってた。

完璧な一日なんて、そうそうない。
でも、“ほんの一歩進めた日”は、間違いなく人生を支えてくれる。

そして、その一歩を重ねていく中で、
少しずつ自分の“土台”ができていくことに気づくと思います。

焦らずに、自分のペースで、
「これからの自分を支える準備」をしていく時間も、
じつはとても尊いものなんです。


次は、その「準備」がどれほど未来を変えていくか、
その静かな力についてお話しします。

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