誰にも見えない努力が、一番の支えになることも

「見えない努力は、意味があるのか?」

そう問われたら、昔の私は黙ってしまっていたかもしれません。
結果が出なければ、やっていないのと同じ。
そう言われることに、何度も心が折れそうになったから。

でも今なら、こう答えられると思うんです。

「見えないからこそ、本物だ」と。

誰にも知られず、誰にも気づかれず、
それでも黙々と積み重ねた日々。
派手な成果が出ていなくても、
その時間が、あとから自分を支えてくれることがある。

実際に私自身、表舞台では“成功しているように見えた”時期でさえ、
裏では「どうすればいいか分からない」と泣きながら走っていた日がありました。

誰にも言えないプレッシャー。
家賃も払えない生活。
それでもSNSでは「大丈夫そうな顔」をしていた。

でもね、そうやって「見えない場所」で自分に向き合っていた日々が、
一番、自分を強くしてくれたと今は思います。

人に見られるための努力は、簡単に壊れる。
でも、自分のためにしてきた努力は、簡単には崩れない。

誰かに褒められなくても、
SNSで“いいね”がつかなくても、
あなただけは、その努力をちゃんと知っている。

そしてそれが、いちばん大事なんです。

“がんばってるように見える”ことよりも、
“本当にがんばってる自分を、自分が知っていること”。

それが、何よりの支えになる。

誰にも見られていないように思えても、
その努力はちゃんと積み重なって、
あなたの中で、目には見えない“芯”になっているはずです。

だから、どうか自分に言ってあげてください。
「今日もよくやってるよ」って。

誰かの拍手より、
自分の小さな承認こそが、人生を前に進めてくれる力になります。


そして次は、そんな努力が「習慣」になったとき、
それはもう努力ではなく、“自分を守る仕組み”になっていくという話へ。

目次