思考という武器を持つ

行動も準備も、とても大切なことです。
でも、そのどちらにも共通して必要なのが、「考える力」だと私は思います。

焦って動いてしまうとき、
うまくいかなくて心が折れそうなとき、
人間関係に疲れたとき、
目標を見失いそうなとき――

そんなときに、自分の中に「思考の軸」があるかどうかで、
人生の舵の切り方が大きく変わってくると感じています。

思考って、別に難しいことを考えることじゃない。

「どうすればうまくやれるか」じゃなくて、
「そもそも自分は、どうしたいのか」って問い直すこと。

感情が先に暴れてしまうこともあるし、
他人の言葉に流されてしまうこともある。
でも、そのたびに自分の“芯”に立ち返って、
自分の言葉で考え直すことができたなら――
人は、自分をちゃんと信じられるようになるんだと思います。

私はこれまで、
怒りに任せて動いてしまったことも、
落ち込んで止まってしまったことも、
何度もあります。

けれど、その都度「なぜそう思ったのか」「どうすればよかったのか」と、
ひとつずつ振り返って、自分の思考を整理してきました。

それはまるで、自分の“生き方の設計図”を作っていくような作業でした。

このテーマでは、
そんな「思考という静かな武器」について、いろんな角度から見つめ直していきます。

自分の感情を、ただの反応で終わらせないこと。
思考を深めることで、人生の選択を少しずつ丁寧にしていくこと。

それが、自分を大切にするということにつながっていく。
私はそう信じています。


まずは、感情に振り回されないための最初の視点から。
「感情で動いてしまう前に、少しだけ立ち止まってみる」というお話へ。

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